[ロサンゼルス 8日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは、ネットで注文した商品を自宅への配送ではなく店頭で受け取る顧客に10ドルを還元する。消費者需要が低調な中、配送と返品コスト圧縮を目指す取り組みで、店頭受け取りが増えることでアマゾンは配送コストを削減できる。
アマゾンはここ数日、有料会員サービス「プライム」の会員に25ドル以上の注文をホールフーズ、スーパーマーケットのアマゾン・フレッシュ、百貨店コールズの店舗など同社受け取り拠点で受け取る顧客に10ドルを支払うと通知する電子メールを送付している。
また、アマゾンは近くに同社の受け取り/返品拠点がある場合には、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)を利用して返品した顧客から1ドルの手数料を取り始めている。
同社は文書で、店頭受け取りの促進策はコスト削減が目的ではないとし、10ドル還元は店頭受け取りサービスを少なくとも過去1年間利用していない顧客が対象だと説明した。いつから店頭受け取り促進策を展開しているかは明らかにしなかった。