[東京 9日 ロイター] - 世紀東急工業は9日、株主還元方針を変更し、配当性向100%、株主資本配当率(DOE)8%を目標にすると発表した。これまでの目標は配当性向30%程度、総還元性向50%以上を掲げていた。
同社は「株式への評価に関しては厳しい状況が続いている」とした上で、今後の財務・資本戦略を検討した結果、中長期的な自己資本利益率(ROE)目標の達成に向け、積極的な利益還元を継続し、自己資本をコントロールしていく方針を明確にすることが望ましいと判断した。
世紀東急に対しては、直近の報告書で物言う株主のストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)の株式保有比率が15.58%に達している。これまでに株主提案として配当性向100%を求めたこともある。