[アムステルダム 9日 ロイター] - オランダ医療機器大手フィリップスのロイ・ヤコブス最高経営責任者(CEO)は9日、ウクライナで戦争が行われているにもかかわらず引き続きロシアに医療機器を納入する方針を示した。
ヤコブス氏は年次株主総会で「医療を受ける権利は普遍的で、われわれは医療を届けるシステムの一部だ。ウクライナと同様にロシアでも行う」と発言した。
同氏はロシアにおける活動は大型医療用スキャナーなどの医療機器の保守と納入が中心で、マタニティ用品を除く個人向けヘルスケア商品の販売は停止したと説明した。またロシアでの営業で利益は出ないと付け加えた。
ウクライナのクレバ外相は昨年11月、ツイッターへの投稿で「ロシアで活動を続けている諸外国は直接的にロシアの戦争犯罪に資金を提供している」と非難した。
オランダ株主協会(VEB)は、この紛争で中立を保つことは不可能だとして、フィリップスの年次総会で同社にロシアでの活動を終了するよう求めた。
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