[ロンドン 10日 ロイター] - S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータによると、ヘッジファンドは4月に金融関連株のエクスポージャーを低下させた。前月は米地銀シリコンバレーバンクとシグネチャー銀の経営破綻による金融不安を受けて割安になった金融株の保有を増やしていた。
銀行や金融取引会社を含む金融株の保有残高は1%、額にして13億ドル減少した。3月は5.5%拡大していた。
S&Pのクリストファー・ブレイク氏は金融株を買っていた多くのヘッジファンドが、株価の持ち直しを受けて短期の利益を確定し、他の部門に資金を振り向けた可能性が高いと分析した。
それでもなお、ヘッジファンドは株式に総じて強気の投資ポジションを取ったとした。
これとは別に、モルガン・スタンレーの顧客向けノートは欧州の金融株で空売り勢の動きが強まったと指摘。先週末までにヘッジファンドは欧州株に対して弱気に転じ、欧州の銀行と資本市場会社を中心に空売り残が増えたとした。