[ミュンヘン 17日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のアルノ・アントリッツ最高財務責任者(CFO)は17日、電池の材料コストが上昇しているため、一部の電気自動車(EV)で、内燃エンジン車と同等の製造利益率を上げられるようになるのは2025年以降だとの見方を明らかにした。
VWは21年7月に新たな電動化戦略を打ち出した際、EVと内燃エンジン車の利益率は2─3年以内に同等になるとの見通しを示していた。
アントリッツ氏は、材料が値上がりする中、利益率を同等にできるかは自社製電池次第だと指摘。「利益率を同等にするテーマ自体は諦めていない」とした上で、特に自社製電池を使うモデルで「25年以降に利益率を同等にする計画だ」と語った。
また、新型EVモデル「ID.2」について「相当前向きな利益率を計画している」と説明。25年にスペインで生産を開始し、価格は2万5000ユーロからとの見通しを示した。
次の電池工場候補地については東欧になる公算が大きいと述べ、特定の場所で協議中だと明らかにした。