[ニューヨーク 17日 ロイター] - ドイツ銀行 は、米富豪ジェフリー・エプスタイン被告(勾留中に死亡)から性的虐待を受けたとする女性グループから虐待に加担したとして提訴されていた問題で、7500万ドルを支払い和解することに合意した。
エプスタイン被告は2013─18年にドイツ銀の顧客だった。性的人身売買などの罪で起訴されたが、勾留中の19年8月に死亡し、検視で自殺と判断された。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は関係者の話として、ドイツ銀が和解で不正を認めなかったと報じた。
同行の広報担当者は和解についてコメントを避けたが、エプスタイン被告を顧客にしたことは誤りだったと認める20年の発表文に言及した。
原告側弁護士は声明で、エプスタイン被告の虐待行為は「多くの有力な個人・機関の協力と支援なしには起こり得なかった」とし、ドイツ銀が「自らの役割に責任を持とうとする姿勢を評価する」と表明した。
JPモルガン・チェースも同様の訴訟に直面しており、ドイツ銀の和解がどのような影響を与えるかは不明。