[ムンバイ 18日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングスは18日、外貨建てと自国通貨建てのインドのソブリン信用格付けについて、長期を「BBBマイナス」、短期を「A―3」に据え置いた。長期の格付け見通しも「安定的」との判断を維持した。
S&Pのアナリストチームは見通しを安定的とした理由について、「インドの健全な経済ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は、政府財政の弱さを補うに十分であり、向こう2年間にわたって政府の大規模な資金調達ニーズと重い利払い負担を支える役目を果たすだろう」と説明した。
公的財政は依然として弱いが、財政支出プログラムの中で設備投資への配分が大きく伸びているため、インフラ強化を通じて長期的にインド経済の生産性向上に寄与すると指摘した。
財政赤字は徐々に縮小し、2027年度までに国内総生産(GDP)の約7.3%に低下するとの見通しを示した。
2023―24年度(23年4月─24年3月)の経済成長率は約6%と予想した。