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米SECのピット元委員長死去、78歳 9.11後の市場閉鎖に対応

発行済 2023-06-01 16:51
更新済 2023-06-01 16:54
© Reuters.  5月30日、米証券取引委員会(SEC)の元委員長ハーベイ・ピット氏(写真)が死去した。写真は2006年2月、ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Seth Wenig)

[31日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)の元委員長ハーベイ・ピット氏が30日死去した。78歳。SECヒストリカル・ソサイエティが明らかにした。

ジョージ・W・ブッシュ大統領から2001年に委員長に任命されたピット氏は、同年9月11日の同時多発攻撃を受けた金融市場の閉鎖などに対応した。それ以前の1970年代にはSECのスタッフとして要職を歴任、退任する前年の1977年には功労賞を受賞した。

2003年には会計スキャンダルに巻き込まれた元FBI長官を、ワールドコムやエンロン破綻を受けて当時新設されたばかりの公開会社会計監視委員会の議長に任命したことで非難を浴び、SEC委員長を辞任した。

サンフランシスコ・クロニクル紙の2005年のインタビューで、ピット氏は、エンロン事件後にSECが政治問題化したことが辞任の理由と指摘。2002年のサーベンス・オクスリー法の下で新規制の導入に向けSECが行った努力を強調した。

SECのウェブサイトによると、ピット氏はニューヨーク市立大学とセント・ジョーンズ大学のロースクールを卒業。ジョージタウン大学とペンシルベニア大学で教鞭をとったこともある。

最近ではワシントンでコンサルティングおよび法律事務所を設立し率いていた。

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