[台北 1日 ロイター] - 人工知能(AI)向け半導体大手、米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は1日、生産を台湾に強く依存することに「全く不安はない」と述べた。
訪問先の台北で開催されたイベントの合間に語った。2日に台湾積体電路製造(TSMC)と鴻海(ホンハイ)精密工業の幹部に会う計画も明らかにした。
台湾訪問後に中国を訪れるかは決めていないという。
同氏は、エヌビディアは自社の供給網に「多様性」と「強靭性」を存分に組み込んでいると指摘。地理的多様化を進めるTSMCの戦略は優れていると述べた。
フアン氏は、半導体産業が盛んな台湾で絶大な人気を誇り、台北訪問中はロックスター並みの歓迎を受けた。先月29日の基調講演には数千人が詰めかけ、2時間にわたる講演後は写真撮影を求める人に囲まれた。