[18日 ロイター] - UBSのエコノミストは、グローバル株式の投資判断を「最も推奨度が低い」から「ニュートラル」に引き上げた。
最近の経済・物価データや米経済成長率が予想を上回っており、米景気後退の確率が低下しているという。
米国市場より新興国市場を選好するとも表明。世界の企業利益は今年は横ばいで来年は1桁半ばの増益になるとしている。
「今年の利益サイクルは従来とは非常に異なっている。インフレ率の上昇が名目成長率を支える半面、数量ベースではすでに圧力に見舞われている。このため、名目ベースの利益は予想よりはるかに持ちこたえている」という。
MSCIオール・カントリー株価指数は昨年19.8%下落。今年は10.2%上昇している。
UBSはセクター別では、素材よりエネルギーを選好。通信(コミュニケーション)を「最も推奨度が低い」から「ニュートラル」に変更した。
米国は「最も推奨度が低い」リストに維持。企業利益にポジティブサプライズはあるが、バリュエーションが高いと指摘した。オーストラリアは「ニュートラル」に引き下げた。利益見通しが改善しておらず、来年は減益が見込まれるという。