[23日 ロイター] - 23日の米国株式市場引け後に発表された半導体大手エヌビディアの堅調な四半期売上高見通しが人工知能(AI)関連銘柄や株価指数先物を押し上げた。
エヌビディアの株価は引け後の時間外取引で10%近く上昇し、過去最高値の516ドルを付けた。同社の時価総額は約1100億ドル増の1兆2700億ドルとなり、世界で最も価値ある半導体メーカーとしてのリードを広げた。
エヌビディアが発表した第3・四半期の売上高予想は市場予想を上回った。同社がほぼ独占供給しているAI向け半導体の需要急増が追い風となる中、新たに250億ドルの自社株買い計画を発表した。
EミニS&P500先物は0.5%上昇し、Eミニナスダック先物は0.9%上昇。24日の米株式市場が高く寄り付く可能性を示唆している。
投資家は今週、エヌビディア決算が米株高のきっかけとなる可能性を指摘していた。
インサイダー・インテリジェンスのシニアアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は「エヌビディアが現在高まっている期待を着実に上回ることができるかどうかに注目している」と述べた。
巨大テック株とAI関連銘柄も堅調。時間外取引ではマイクロソフトとメタ・プラットフォームズは2%以上、グーグル親会社のアルファベットは1%近く上昇した。
AIソフトウエアメーカーのC3.aiは5.6%上昇し、最近独自のAIプラットフォームを立ち上げたパランティア・テクノロジーズは約5%上昇。AI関連部品メーカーも値を上げた。