[ソウル 28日 ロイター] - 韓国政府は28日、半導体などの技術情報窃取への刑罰を強化すると表明した。高度な技術情報の海外流出防止策を強化する。
産業通商資源省によると、最高裁判所が管轄する機関が今月、技術窃取に対する刑事罰の強化を決定。詳細は来年初めに明らかになる見通し。
技術の国外流出先は大半が中国で、産業通商資源省は国名を挙げていないが、アナリストは中国を念頭にした措置とみている。今年に入りサムスン電子の元幹部が中国に半導体工場を建設する目的で同社のデータを窃取したとして起訴された。
国家・経済の安全保障に関わる技術の漏えいには現行でも禁固5年以上の刑罰が定められているが、容疑者の漏えい意図を検察側が証明するなどの要件があり、判決の30%が無罪、54%が執行猶予付きとなっている。
今回の改正では、海外投資会社による買収後の技術流出も対象とするという。