[モスクワ 29日 ロイター] - ロシアの国営天然ガス会社ガスプロムが29日に発表した2023年第2・四半期決算は純損益が186億ルーブル(1億9700万ドル)の赤字となった。欧州向けガス輸出の急減が要因という。
前年同期は1兆0300億ルーブルの黒字だった。
ガスプロムは輸出データの開示を停止しているが、ロイターの試算によると、欧州向け供給量は1─7月で約150億立方メートル。2022年通年は620億立方メートルだった。
同社幹部によるとルーブル安も純損益に影響したという。ルーブルは今年上半期でドルに対し24%下落した。
上半期の純利益は2960億ルーブルと前年同期の2兆5000億ルーブルから急減した。