[14日 ロイター] - 豪銀大手ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は14日、香港支店を閉鎖すると発表した。アジア顧客の対応ではシンガポール、東京、上海の拠点が望ましいとの見解を示した。
約50の職務に影響が出る見通しとしながら、閉鎖の影響を確認するのは時期尚早だとした。
同業ウエストパック銀行も6月に香港での業務を終了した。
NABは、支店閉鎖には約1年半かかる見込みとしている。
KCMトレードのチーフマーケットアナリスト、ティム・ウォータラー氏は「海外企業が香港の事業環境を以前のように好ましく思っていないのだろう」と指摘。シンガポールなど他の都市が選好されている可能性があるとの見方を示した。
NABの株価は朝方の取引で一時2週間ぶり高値に上昇。0322GMT(日本時間午後0時22分)現在、0.8%高で取引されている。