[香港 4日 ロイター] - 中国の不動産開発会社、中駿集団(SCEグループ)は4日、協調融資の元利金の支払いが滞ったことが原因でドル建て社債がデフォルト(債務不履行)に陥ったと発表した。全ての債務を網羅する解決策を探る考えを示した。
中国の不動産部門では外貨建て債がデフォルトに陥り、債務再編の検討に着手する企業が相次いでいる。しかし、再編条件を発表した企業はほんの一握りにとどまっている。
SCEは開示資料で総額18億ドル相当のドル建て債4本の取引を5日から停止すると表明。
同社の現金および預金の手元流動資金は足元や将来的な債務履行に十分でない可能性があるとした。
協調融資は分割返済の元利金6100万ドルの支払いができなかったいう。この結果、他の債権者から繰り上げ返済を要求される可能性があるとした。ただ、まだそのような要求はないという。