Heekyong Yang
[ソウル 11日 ロイター] - 韓国現代自動車グループの起亜の労組は11日、経営側との協議を進めるため予定していたストを当面見送る方針を明らかにした。
賃上げと定年引き上げを巡る3カ月にわたった交渉が決裂したことを受け、同労組は国内の組合員が12日から6営業日にわたり時限ストを実施すると発表していた。
労組関係者はロイターに「経営陣との交渉を行っているため、明日予定していたストはいったん中止することを決定した」と述べた。会社側との協議を経た上で次のステップを決定すると説明した。
同社の組合員は2万6600人超で、労組は先月、経営陣が要求を受け入れなければストを実施するとの決定に92.3%が賛成したと明らかにした。ストが行われれば起亜としては3年ぶりとなる。
一方、現代自動車は先月、約12%の年間賃金引き上げで労使が合意したことからストを回避した。
起亜の労組は、月給の最低18万4900ウォン(138.12ドル)引き上げを要求。また、定年の60歳から64歳への引き上げと週4日の勤務も求めている。