Daphne Psaledakis Timothy Gardner
[ワシントン 2日 ロイター] - 米政府は2日、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの追加制裁を発表した。ロシアの将来のエネルギー能力や制裁逃れ、自爆ドローン(無人機)などを標的に数百の個人・団体を制裁対象に加えた。
米国務省の制裁対象には北極圏の液化天然ガス(LNG)開発事業「アークティックLNG2」の開発、運営、保有に関わる主要事業体が含まれる。
ロシアのガス大手ノバテクは9月、アークティックLNG2から来年初めに出荷を開始する見通しを示していた。今回の制裁でロシアのLNG輸出にどの程度の影響が出るかは不透明だ。
米政府はロシア軍がウクライナで使用している自爆ドローンの設計、製造などに関わった個人・団体も制裁対象に指定。商務省はドローンを巡りロシア軍を支援したとして同国の企業約10社を禁輸リストに加えた。
また、財務省は軍事転用可能な製品を引き続きロシアに輸出し制裁を回避しているとしてアラブ首長国連邦(UAE)、トルコ、中国に拠点を置く企業に制裁を科した。