[11日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは11日、ベテラン幹部のステファニー・ポープ氏を最高執行責任者(COO)に昇格させる人事を発表した。デービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)が退任する際に後任の最有力候補になるとみられる。
ポープ氏は現在、ボーイングのアフターマーケット事業「ボーイング・グローバル・サービス(BGS)」を率いている。サプライチェーン(供給網)の問題やコスト超過が民間航空機事業と防衛事業を圧迫する中、BGSは今年1─9月に黒字を計上した唯一の部門となっている。
COO就任は来年1月1日の予定で、同氏の後任は後日指名するという。
ポープ氏は1994年にボーイングに入社。主要3事業全てに携わってきた。
ジェフリーズのアナリスト、シーラ・カヒャオグル氏は、COO昇格でポープ氏は正式な経営体制移行に先立ち、将来のCEO候補として投資家や顧客、利害関係者に注目されると指摘した。
関係者によると、カルフーン氏は2025─26年ごろまでCEOにとどまり、財務状況の回復を監督する見通し。