[北京 12日 ロイター] - 英豪資源大手リオ・ティントのドミニク・バートン会長は、中国経済の成長の可能性を楽観しており、長期的戦略を維持すると述べた。12日に北京で行った中国の韓正国家副主席との面会後の発言を中国国営の新華社が報じた。
韓氏はバートン氏との会談で、中国政府は経済の改革と開放を進め、開発を促進するとともに、他国と協力して共通の課題に対応する方針だと説明。「リオ・ティントが中国との実際的な協力を引き続き強めていくことを歓迎する」と述べた。
中国経済は不動産危機の深刻化、地方政府の債務を巡る懸念、世界経済の成長鈍化、地政学的緊張などを背景に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大成長)からの本格的な回復が難航している。
リオ・ティントは世界最大の鉄鉱石生産会社で、中国は最大顧客。リオはエネルギー転換計画にとって重要な銅、アルミニウム、リチウムなども生産している。