[ニューヨーク 2日 ロイター] - 著名投資家ウィリアム・アックマン氏が率いるヘッジファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントは、2023年の運用成績がプラス26.7%となった。株式市場全体の上昇率を上回り、前年の損失から回復した。
22年は利上げやインフレ高進、地政学的リスクを巡る懸念で株価が大幅下落し、パーシングの運用成績は8.8%のマイナスだった。21年はプラス26.9%、20年はプラス70.2%、19年はプラス58.1%。
パーシングは23年の運用成績に何が寄与したか言及していないが、長年保有しているチポトレ・メキシカン・グリルの株価は63%超急伸。アックマン氏が同年にポートフォリオに加えたグーグル親会社アルファベットは55%値上がりした。
アックマン氏は22年に企業の変革を推進する物言う投資家としての活動を控えると表明したが、X(旧ツイッター)で度々明らかにする投資行動が引き続き注目されている。
23年の市場は年初に高インフレやリセッション(景気後退)の可能性を巡る懸念に圧迫されたが、早期利下げへの期待から終盤にかけて上昇した。