Hannah Lang Suzanne McGee Manya Saini
[11日 ロイター] - LSEGのデータによると、米ビットコイン上場投資信託(ETF)は11日午後の時点で売買代金が46億ドルとなっており、証券取引委員会(SEC)が前日承認した商品に投資家が飛び付いている。
ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト、グレイスケール・ビットコイン・トラスト、アーク・21シェアーズ・ビットコインETFといった11本のビットコイン現物ETFの取引が始まり、熾烈な競争が幕を開けた。手数料引き下げなどの動きも出ている。
LSEGのデータでは、グレイスケール、ブラックロック、フィデリティの銘柄が取引の中心を占めている。
VettaFiのストラテジスト、トッド・ローゼンブルース氏は「ETFの新商品の取引は比較的好調だ。しかし、これは1日だけの取引ではなく、長期戦になる」と述べた。
ETFの開始でビットコインの価格は2021年12月以来の高値まで上昇した。直近では0.77%高の4万6303ドル。
アナリストの中には今回の承認に陶酔するのは時期尚早だと警戒する向きもあり、22年の暗号資産(仮想通貨)交換所FTXの破綻といったスキャンダルも投資家の記憶に残っている。
投資信託大手バンガードの広報担当者は、自社独自の暗号資産投資商品を設定する計画はなく、株式、債券などのコア資産クラスに引き続き重点を置いていると述べた。