Alun John
[ロンドン 26日 ロイター] - BofAグローバル・リサーチが26日に発表したEPFRのデータを引用したリポートによると、24日までの1週間に約120億ドルが中国株ファンドに流入した。2015年に次ぐ過去2番目の高水準で、低迷が続いていた中国株市場に明るい兆しとなった。
香港株式市場のハンセン指数は今週5%近く急伸し、昨年7月以来の上げ幅を記録した。本土市場の優良株も1.5%上昇した。中国当局による一連の支援政策が追い風となった。
BofAのアナリストは、中国不動産株の急落が中国を「世界で最も魅力的な逆張りロング『トレード』」の場にしており、「誰も『投資』だとは思っていない」と指摘した。
このほか、株式ファンドには176億ドル、債券ファンドには142億ドルが流入した。
米国株は人工知能(AI)の「ベビーバブル」が拡大する中、ハイテク株がけん引して最高値を更新している、とBofAは指摘した。
ハイテク株は28億ドルの資金流入を記録。昨年8月以来の大きさだった。
新興国市場株式への資金流入額は121億ドルと過去最高だった。半面、新興国市場債券は3週連続の資金流出となった。
債券市場は過去5週間にわたって資金が流入。過去2週間で国債に約50億ドルの資金が流入したという。