John Revill
[チューリヒ 28日 ロイター] - スイスの大手セメントメーカー、ホルシムは28日、北米事業を分離してニューヨーク証券取引所に上場する計画を明らかにした。また5月1日付で最高経営責任者(CEO)がヤン・ジェニッシュ氏から、現在欧州部門のトップを務めるミルヤン・グトビッチ氏に交代する人事も発表した。
北米事業の上場は2025年前半中に手続きが完了する公算が大きい。ジェニッシュ氏は、上場する北米事業の価値が300億ドル前後になる可能性があるとの見方を示した。
30年までに同事業の年間売上高を現在の110億ドル前後から200億ドル強に拡大し、50億ドル余りの営業利益を計上することを目指すとしている。
ホルシムが欧州、中南米、アフリカ、アジア各地で展開する残りのグローバル事業は引き続きスイスに上場する方針。ジェニッシュ氏はCEO退任後も会長職にとどまり、北米事業の上場計画の指揮を執る。