Mathieu Rosemain
[パリ 8日 ロイター] - フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)が8日発表した第4・四半期決算は大幅な減益となったが、市場予想は上回った。
国内リテール事業に回復の兆しが見られたほか、投資銀行部門のトレーディング収入が安定した。
連結純利益は前年比60%近く減少し4億3000万ユーロ(4億6300万ドル)。同社がまとめた市場予想の3億3300万ユーロを上回った。
連結収入は約10%減の約60億ユーロ。同社がまとめた市場予想の58億6000万ユーロを上回った。
投資銀行部門のトレーディング収入は0.8%減。債券・為替業務が22%の減収となったが、株式業務が好調だった。
有形株主資本利益率(RoTE)は23年末時点で1.7%。26年の目標は9─10%。
24年は少なくとも5%の増収とRoTE6%超を目指す。
同社は第4・四半期に「純金利収入の回復が始まった」と指摘。
0.90ユーロの1株配当を発表した。配当性向は目標レンジ下限の40%。2億8000万ユーロの自社株買いを実施する方針も示した。
スワボミル・クルパ最高経営責任者(CEO)は、今年は特に「業務効率の改善」を通じ「戦略的計画を正確に実行する」と表明。同CEOは17億ユーロのコスト削減を表明しており、同社は今週、フランス国内で900人を削減することを明らかにした。