Lawrence White Iain Withers
[ロンドン 20日 ロイター] - 英銀大手バークレイズは20日、低迷する株価を押し上げるため、3年間の事業計画を発表した。
20億ポンドのコストを削減し、株主に100億ポンド(126億ドル)を還元するほか、収益率が高い国内リテール部門に投資する。
発表を受け、同行株は一時7%上昇した。
短期的にコストを10億ポンド削減するほか、決済事業を見直す。
具体的にどのような形でコスト削減や投資銀行部門の緩やかなリスク低減を進めるかは現時点で不明。
同時に発表した2023年決算は、税引き前利益が前年比6%減の66億ポンドと、同行がまとめた市場予想とほぼ一致した。貸倒引当金の増加が響いた。
法人・投資銀行部門の利益は4%減の120億ポンドとなった。助言業務で顧客の活動が落ち込んだという。
同行は事業を5つの部門に再編し、24─26年に100億ポンド(125億9000万ドル)を株主に還元する。再編により各部門の業績がより詳細な形で開示され、経営・管理の観点から説明責任が高まると説明した。
また、有形株主資本利益率(RoTE)を24年に10%以上、26年には12%以上とすることを目指す。
23年については10億ポンドの新たな自社株買いと1株当たり5.3ペンスの最終配当を含め、前年比37%増となる総額30億ポンドを株主に還元するとした。