[東京 2日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比50円11銭高の3万9853円20銭と反発した。米国市場で半導体株高となる中、東京エレクトロンなど半導体関連株が上昇し指数を押し上げた。4万円の大台を一時回復する場面があったが、買い一巡後は伸び悩んだ。
日経平均は89円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大し、一時347円高の4万0151円05銭に上昇した。半導体関連に堅調な銘柄が目立ち、東京エレクトロンとレーザーテック、信越化学工業の3銘柄で、指数を約150円押し上げた。
市場では「積極的な買いというより、買い戻しが中心だろう」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との見方が聞かれた。前日に日経平均は、銀行などの期初の益出し売りに押されて500円超下落していた。
前場の中盤以降は利益確定売りが上値を抑え、伸び悩んだ。3万9770円付近を通る25日移動平均線がサポートに意識され、下値では押し目買いが支えになった。
ドル/円は151円後半に上昇し、前日の取引時間中に比べ円安方向に振れたが「為替介入への警戒感がある中では、手掛かりにしにくい」(森田氏)との声があった。
TOPIXは0.2%安の2715.79ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0585億1300万円だった。東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品や鉄鋼、鉱業など10業種で、値下がりは海運やパルプ・紙、ゴム製品など23業種だった。
SUMCOや東京海上HLDG、ニデックはしっかり。一方、ダイキン工業やファナックは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが301銘柄(18%)、値下がりは1327銘柄(80%)、変わらずは24銘柄(1%)だった。