[東京 15日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18096.9 +205.90 寄り付き 17804.91 安値/高値 17758.12─18170.67
TOPIX .TOPX 終値 1490.72 +19.89 寄り付き 1465.72 安値/高値 1462.74─1494.16
東証出来高(万株) 217978 東証売買代金(億円) 21763.89
東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発。前日の米国株安やドル安/円高の進行を背景 に序盤は売りが先行。寄り後に一時132円安となったが、その後は切り返し日経平均は 節目1万8000円を回復した。もっとも、特段手掛かり材料がないなかでの買い戻しが 主体とみられ、一巡後は上値の重い展開となった。
朝方は電機や機械関連株などが売られたが、前日に下げ過ぎた分の反動もあり、午前 9時半過ぎに日経平均はプラス圏に転じた。前日に日銀が指数連動型上場投資信託(ET F)買い入れに動いたこともあり、1万8000円割れ局面では公的資金流入期待が広が りやすいという。上海総合指数 .SSEC などアジア株全般が堅調に推移したことも日本株 の支援材料となった。
みずほ証券・投資情報部長の倉持靖彦氏は「全般的には買い戻しが主体だが、そのな かでも建設株の一角など個別株を選別物色する動きがみられる。もっとも翌週以降は中国 の7─9月期GDPや五中全会、欧米日の金融政策決定会合などイベントが目白押しで全 体の方向感は出にくい」と述べた。
個別銘柄では、旭化成 3407.T が年初来安値を更新した。三井不動産 8801.T グルー プが販売した横浜市都筑区の大型マンション1棟が傾いた問題をめぐり、14日夜に旭化 成子会社の旭化成建材(東京都千代田区)による杭工事の一部で、施工の不具合と施工報 告書の一部でデータの転用・加筆があったことが判明したと発表。不祥事の発覚を嫌気し た売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1609銘柄に対し、値下がりが223銘柄、変わらず が68銘柄だった。
(杉山容俊)