Supantha Mukherjee
［ストックホルム ２３日 ロイター］ - 音楽配信サービス大手スポティファイが２３日発表した第１・四半期決算は、総利益が初めて１０億ユーロ（１１億ドル）を突破した。マーケティング費用の抑制が奏功した。ただ、その影響で月間アクティブユーザー（ＭＡＵ）の人数が予想を下回った。
売上高は前年同期比２０％増の３６億４０００万ユーロで、予想の３６億１０００万ユーロを超えた。総利益率はポッドキャスト事業の利益もあり、前年同期の２５．２％から２７．６％に上昇した。同社は第２・四半期に２８．１％に高まると予想している。
同社は長年、プロモーション提供や、ポッドキャストとオーディオブックへの投資で顧客層を拡大してきたものの、昨年以降は利益体質強化のためレイオフ（一時解雇）やマーケティング費用抑制などのコスト削減に乗り出している。
第１・四半期の月間アクティブユーザー（ＭＡＵ）は１９％増の６億１５００万人にとどまり、同社開示済みの予想とアナリストの予測中央値（６億１８００万人）を下回った。
ＬＳＥＧのＩＢＥＳデータによると、同社が第２・四半期に見込むＭＡＵは６億３１００万人で、アナリスト予想の６億３６３０万人を下回っている。
ダニエル・エク最高経営責任者（ＣＥＯ）はインタビューで、１年を通したマーケティング費用を多少追加してコスト削減ペースを緩め、成長につなげる考えを示した。