Noriyuki Hirata
[東京 25日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比641円97銭安の3万7818円11銭と反落した。一時700円超安に下げ幅を拡大した。米長期金利の高止まりが警戒される中、前日に900円高と大幅高だった反動で戻り待ちの売りが優勢になった。
日経平均は394円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、一時737円安の3万7722円11銭に下落した。米メタ・プラットフォームズの株価が時間外取引で大幅安となったことを嫌気し、東京エレクトロンなどの半導体関連株やソフトバンクグループなどのハイテク株が売られた。
時間外取引の米株先物が軟調に推移し、今晩の米国株安への警戒感もくすぶった。あすの日銀会合の結果発表のほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日米決算と重要イベントが複数控えており「手掛けにくい局面」(国内運用会社のストラテジスト)との声がある。
前日の大幅高の多くを返上する形となり、市場では「一時期に比べて商いが細る中、先物主導でボラティリティーが出やすくなっている」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との見方が聞かれた。中小型株に比べ、主力の大型株の弱さが目立った。 ドル/円は155円台と円安基調を継続している一方、為替介入への警戒感もくすぶっており、輸送用機器など輸出関連株は軟調だった。
TOPIXは1.25%安の2676.73ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9818億6800万円だった。東証33業種の全てが値下がりし、鉱業や輸送用機器、電気機器などが値下がり率の上位となった。
前日に決算を発表したファナックやキヤノンは大幅安。トヨタ自動車は軟調だった。一方、朝方に決算を発表したルネサスエレクトロニクスはしっかり。エーザイは堅調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが339銘柄(20%)、値下がりは1268銘柄(76%)、変わらずは44銘柄(2%)だった。