[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米グーグルの持ち株会社アルファベットとマイクロソフトの好決算や緩やかなインフレ指標を受け、大型グロース株が上昇した。
アルファベットは初配当や最大700億ドルの自社株買い、第1・四半期の好決算が好感され、株価は10%上昇し最高値を形成。時価総額は2兆ドルを上回った。
マイクロソフトも1.8%上昇。第3・四半期(3月まで)決算は売上高と利益が市場予想を上回った。
他の大型グロース株も上昇した。アマゾン・ドット・コムは3.4%上昇、エヌビディアは5.8%上昇、メタ・プラットフォームズは0.4%上昇した。
一方、アップルは0.3%安、テスラは1.1%安となった。
S&P主要11セクターのうち6セクターが上昇。通信サービス、情報技術、素材などが上昇した。
週間ではS&P総合500種とナスダック総合が2023年11月上旬以来の大幅な上昇率を記録。S&P500は4週間ぶり、ナスダックは5週間ぶりに反発した。
プラム・ファンズの社長兼リードポートフォリオマネジャー、トム・プラム氏は「マイクロソフトとグーグルの決算はメタの決算で提起されたデータセンターと人工知能(AI)への投資が利益率を圧迫するという懸念をかなり和らげた」と指摘。「グーグルとマイクロソフトはどちらも、現在の資本計画では利益率が拡大すると予想していることを示した。これにより、データコンピューティングの伸びに対する懸念の多くが和らいだ」とした。
米商務省が26日発表した3月の個人消費支出(PCE)価格指数は、インフレ率の緩やかな上昇を示した。ただ、住宅価格などが高止まりし、米連邦準備理事会(FRB)が当面、金利水準を維持する可能性を示唆した。
金融市場では連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げする確率が高まった。
個別銘柄では、画像共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップが約28%急伸。25日に発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比21%増の12億ドルとなり、LSEGデータによるアナリスト予想の11億2000万ドルを上回った。
ピンタレストも4%高となった。
一方、米石油大手エクソンモービルは約3%安。26日に発表した第1・四半期決算(3月31日まで)は調整後利益が前年同期比29%減の82億2000万ドルと、市場予想(87億8200万ドル)を下回った。
米半導体大手インテルも9.1%下げた。25日に発表した第2・四半期の売上高および利益見通しは市場予想を下回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.25対1の比率で上回った。ナスダックでも1.84対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は98億8000万株。直近20営業日の平均は110億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38239.66 +153.86 +0.40 38114.70 38337.64 38065.05
前営業日終値 38085.80
ナスダック総合 15927.90 +316.14 +2.03 15821.34 15981.00 15770.72
前営業日終値 15611.76
S&P総合500種 5099.96 +51.54 +1.02 5084.65 5114.62 5073.14
前営業日終値 5048.42
ダウ輸送株20種 15170.88 -126.01 -0.82
ダウ公共株15種 884.25 -10.33 -1.15
フィラデルフィア半導体 4735.29 +120.25 +2.61
VIX指数 15.03 -0.34 -2.21
S&P一般消費財 1430.49 +18.59 +1.32
S&P素材 563.68 +3.51 +0.63
S&P工業 1038.07 +1.78 +0.17
S&P主要消費財 806.49 -1.53 -0.19
S&P金融 678.86 -1.37 -0.20
S&P不動産 228.57 +0.16 +0.07
S&Pエネルギー 731.34 -7.51 -1.02
S&Pヘルスケア 1630.84 -0.13 -0.01
S&P通信サービス 288.11 +12.93 +4.70
S&P情報技術 3679.38 +66.99 +1.85
S&P公益事業 336.09 -3.82 -1.12
NYSE出来高 9.36億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38390 + 490 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 38365 + 465 大阪比