[東京 21日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18554.28 +347.13 寄り付き 18167.64 安値/高値 18167.64─18605.41
TOPIX .TOPX 終値 1526.81 +27.53 寄り付き 1497.23 安値/高値 1496.76─1529.3
東証出来高(万株) 212166 東証売買代金(億円) 22258.79
東京株式市場で日経平均は大幅続伸。終値で9月9日以来1カ月超ぶりに節目の1万85 00円を回復した。国内企業決算に対する過度な警戒感が後退し、下げがきつかった外需 関連株を中心に買い優勢となった。予想外の貿易赤字を受けた円相場の弱含みも株高を支 援した。もっとも東証1部の売買代金は2兆2258億円と上げ幅に比べ盛り上がりに欠 けた。
前日の米国株が方向感なく小幅安となったことを受け、寄り付きの日経平均は前日比 39円安とさえない展開。ただ、20日に決算を発表した安川電機 6506.T や東京製鉄<5 423.T>などが買われたほか、7─9月期の受注堅調が報じられた村田製作所 6981.T など 電子部品関連が堅調に推移し、市場心理が改善。東証1部上場銘柄の8割以上が値上がり した。
先物買いをきっかけに後場に10月9日の直近高値1万8438円を上抜くと、買い 戻しに拍車がかかり一段高となった。もっとも「特段手掛かり材料が見当たらず、商いが 増えないところを見ると、このまま一本調子に戻りを試すとは想定しづらい」(いちよし 証券投資情報部課長の及川敬司氏)との声が出ていた。上海総合指数 .SSEC が値を下げ ると日経平均も大引けにかけてやや伸び悩んだ。
個別銘柄では、日立マクセル 6810.T が約2カ月ぶりに2000円台を回復した。2 0日に発表した2015年4―9月期業績予想の上方修正を好感した。連結営業利益は2 1億5000万円から36億円、連結当期利益は14億円から28億円に引き上げた。自 動車市場向けの電池や光学部品、エステ家電など成長分野の売上が順調に伸長したという 。
東証1部騰落数は、値上がり1650銘柄に対し、値下がりが200銘柄、変わらず が51銘柄だった。
(杉山容俊)