[ニューヨーク 20日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17823.81(+91.06) 前営業日終値 17732.75(‐4.41)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5104.92(+31.28) 前営業日終値 5073.64(‐1.56)
S&P総合500種 .SPX 終値 2089.17(+7.93) 前営業日終値 2081.24(‐2.34)
20日の米国株式市場は反発して取引を終えた。ヘルスケアやテクノロジー、一般消 費財関連の株が買われ全体水準を押し上げた。投資家は、12月に見込まれる利上げの先 を見据えているもようだ。 ダウ工業株30種平均 .DJI は91.06ドル(0.51%)高の1万7823.8 1ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数 .SPX は7.93ポイント(0.38% )高の2089.17だった。ナスダック総合指数 .IXIC は31.28ポイント(0. 62%)高の5104.92だった。 いずれも週間ベースでも値上がりし、ダウが約3.4%、S&Pが約3.3%、ナス ダックが約3.6%のプラスとなった。S&Pは昨年12月以来の大きな伸びだった。 スポーツ用品大手ナイキ NKE.N は5.5%上昇した。120億ドルの自社株買いと 株式分割の実施を発表したことが買い材料となった。ナイキが追い風となり、S&Pの主 要10部門の中でも一般消費財指数が著しく伸びた。 S&Pヘルスケア株指数 .SPXHC は0.74%値上がりした。アイルランドの製薬会 社アラガン AGN.N が3.5%上昇し、全体を押し上げた。米財務省は前日、買収を通じ て海外に本社を移転し、節税を図る「インバージョン」を防ぐための追加措置を発表した が、米同業ファイザー PFE.N によるアラガンの買収計画を妨げる可能性は低いと一部で 伝わり買い材料となった。 グーグルの親会社、アルファベット GOOGL.O は2.2%上昇した。グーグルが来年 、中国でスマートフォン向けのアプリなどのコンテンツ配信サービス「グーグルプレイ」 を立ち上げる計画だと報じられ、好感された。アルファベットの値上がりがS&Pとナス ダックの最大の押し上げ要因だった。 ティーン向けアパレル大手アバクロンビー・アンド・フィッチ ANF.N は25.0% の値上がり。この日発表した第3・四半期決算は、利益が2倍以上に拡大したほか、既存 店売上高が市場予想ほどには落ち込まなかったことが好感された。 18日に発表された10月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、12月の 利上げ観測を強める内容だった。また、その後の利上げペースも緩やかになるとの見方を 示唆しており、市場に安心感が広がった。市場では米経済が利上げに耐える底堅さがある と前向きに受け止められた。 騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では上げ1819で下げ1249だった 。ナスダックは上げ1751で下げ1014だった。 米取引所の合算出来高は約69億株で、直近20営業日の平均である72億株を下回 った。