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膠着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い

発行済 2024-06-28 08:35
更新済 2024-06-28 08:45
© Reuters.
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*08:35JST 膠着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い  28日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。
27日の米国市場は、NYダウが36ドル高、ナスダックは53ポイント高だった。
マイクロン・テクノロジーの見通しが物足りなかったことで人工知能(AI)ブームの持続力に懐疑的な見方が生じ、エヌビディアなど半導体銘柄の一角が売られた。
一方、前日に時価総額が2兆ドルに達したアマゾン・ドット・コムやアップルなど大手ハイテク株には買いが続き、相場を支えた。
全体としては、米連邦準備理事会(FRB)が重視する5月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控え様子見姿勢が続いていた。
シカゴ日経平均先物は日中大阪比160円高の39570円。
円相場は1ドル160円70銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行することになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時39670円まで買われる場面も見られた。
昨日の日経平均株価は前日までの上昇に対する反動安となったが、マイクロン・テクノロジーの時間外の下落影響が警戒されていた面があった。
エヌビディアは売られたものの、米半導体株全体への影響は限られており、アク抜け的な動きが意識されやすいと考えられる。


 日経平均株価は26日の急伸でボリンジャーバンドの+3σを突破してきたことで過熱感が警戒されやすかったが、前日の調整で+2σを下回っており、過熱感は後退している。
+2σは39450円辺りで推移しており、まずは同水準での底堅さが意識されそうだ。
もっとも、今晩の米国では5月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えていることから、結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすいところである。
積極的に買い上がる流れは期待しづらいものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。


 物色としてはハイテク株のリバウンド狙いに向かわせやすいだろう。
アームホールディングスが堅調だったこともあり、ソフトバンクG (TYO:9984)が日経平均型を牽引する展開にも期待したいところである。
また、こう着感が強まる局面においては、中小型株などに個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が向かう可能性がある。
出遅れ感が目立っていたグロース250指数は前日までの上昇で75日線を捉えてきた。
同線を明確に上放れてくるようだと、200日線辺りが意識されてくるだろう。

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