[東京 3日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19939.9 +1.77 寄り付き 19894.63 安値/高値 19862.74─19967.88
TOPIX .TOPX 終値 1602.94 +0.68 寄り付き 1600.36 安値/高値 1596.31─1605.38
東証出来高(万株) 186336 東証売買代金(億円) 21139.9
東京株式市場で日経平均は小反発。前日の米国株安を受けて売りが先行した後は、前日終 値を挟んで一進一退となった。円相場の弱含みや日銀によるETF買い入れ期待などが下 支えし、底堅く推移。もっとも欧州中央銀行(ECB)理事会など重要イベントを控え、 東証1部の売買代金は2兆1139億円と低水準だった。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が2日の講演で、利上げ態勢が整ってい ることを示唆。米国株の下げに連れ安し、東京市場は弱含みでスタートした。指数寄与度 の大きいファーストリテ 9983.T が、さえない11月既存店売上高を受けて下落したこと も重しとなった。
一方、ドル/円が123円台で堅調に推移したことでトヨタ 7203.T やキヤノン<775 1.T>など主力輸出株が底堅く推移。日経平均2万円が上値の節目として意識されているも のの、「日銀によるETF買い入れへの期待感などが支えており、売るに売れない相場」 (東海東京調査センター・チーフストラテジストの隅谷俊夫氏)といい、引けにかけてプ ラス圏に浮上した。
個別銘柄では、原油関連株が高い。JXホールディングス 5020.T と東燃ゼネラル石 油 5012.T が経営統合を発表し、再編期待が高まったほか、サウジアラビアが原油市場の 安定に向けた提案を行うと伝わったことも材料視された。業種別では石油・石炭製品<.IP ETE.T>が値上がり率トップとなった。
一方、パイオニア 6773.T やトランス・コスモス 9715.T が軟調。両社はともに新株 予約権付社債(CB)を発行すると発表しており、将来の株式への転換に伴う潜在的な希 薄化を懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり785銘柄に対し、値下がりが974銘柄、変わらずが 162銘柄だった。
(杉山容俊)