(内容を追加しました) [ニューヨーク 10日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17574.75(+82.45) 前営業日終値 17492.30(‐75.70)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5045.17(+22.30) 前営業日終値 5022.87(‐75.37)
S&P総合500種 .SPX 終値 2052.23(+4.61) 前営業日終値 2047.62(‐15.97)
10日の米国株式市場は4営業日ぶりに反発して取引を終えた。一部安値拾いの買い がみられた。ただ、米利上げが予想される中、原油価格が7年ぶりの安値付近に下落し、 引き続き相場の重しとなった。 ダウ工業株30種 .DJI は82.45ドル(0.47%)高の1万7574.75ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は22.30ポイント(0.44%)高の5045.1 7。 S&P総合500種 .SPX は4.61ポイント(0.23%)高の2052.23。
ミラクル・マイル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、J・J・フェルド マン氏は、投資家は原油安の影響が経済全体に及ぶ事態を懸念しており、ドル高が企業業 績を圧迫すると見込んでいると説明した。 原油安にもかかわらず、S&Pエネルギー株指数 .SPNY は0.62%上昇した。フ ェルドマン氏によると、一部の投資家は原油相場の底打ちをにらみながら、エネルギー株 の安値拾いの機会を探っている。 一方で投資家は連邦準備理事会(FRB)が15─16日に開く連邦公開市場委員会 (FOMC)の結果を待っている。市場では、FRBが約10年ぶりに利上げに踏み切る との見方が大勢を占めている。
短文投稿サイトのツイッター TWTR.N は6.6%高。同社のウェブサイトにログイン せずにツイートを読むユーザー向けに広告を表示する機能を試験中だと発表したことを受 けて買われた。月間約5億人への新たな訴求効果が期待できるという。 紳士服専門店のメンズ・ウェアハウス MW.N は17.0%急落。同社は前日、第4・ 四半期の業績について、従来見通しの下限に達しない恐れがあるとの見方を示した。 太陽光発電モジュール製造のファースト・ソーラー FSLR.O は7.6%下落。同社が 示した2016年度の業績見通しが、アナリスト予想を下回る水準だったことが嫌気され た。 ウエアラブルカメラ製造のゴープロ GPRO.O は11.5%上昇した。 ファストフードチェーンのヤム・ブランズ YUM.N は0.8%安。中国の既存店売上 高が11月に約3%減少したと発表したことが売り材料となった。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1496で下げ1546(比率は1対1 .03)、ナスダックは上げ1514で下げ1304(1.16対1)だった。トムソン ・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約67億5000万株で、過去2 0営業日平均の69億5000万株を下回った。