欧州株式市場サマリー（16日）

［１６日　ロイター］ - （カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 　終値　　　　　　6061.19（＋43.40） 前営業日終値　　　6017.79（＋143.73）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 　終値　　　　　　10469.26（＋18.88） 前営業日終値　　　10450.38（＋311.04）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 　終値　　　　　　4624.67（＋10.27） 前営業日終値　　　4614.40（＋141.33）

＜ロンドン株式市場＞　続伸し、ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE は４３．４０ポ イント（０．７２％）高の６０６１．１９で取引を終えた。２カ月以上ぶりの大きな伸び となった。家電・携帯電話小売りのディクソン・カーフォン DC.L や出版のピアソンが買われ、全体水準を押し上げた。投資家は、米国の利上げが想定通りに決まり、市 場が落ち着きを取り戻すことを期待している。 ディクソン・カーフォンは１．８％高。上半期の利益が２３％増と予想を上回ったこ とが好感された。 ピアソンも５．２％の値上がり。ＢＮＰパリバが投資判断を「中立」から「アウトパ フォーム」に引き上げた。新経営陣が資産構成を見直し、買収や自社株買いに資金を投入 すると期待されていることを理由に挙げた。 航空機エンジン製造のロールスロイス RR.L は４．９％高。過去１年余りの間に４回 も業績見通しを下方修正してきたが、抜本的な改革に向けて経営陣の一部を更迭したこと が評価された。　　 米国の利上げが小幅なものにとどまり市場が安定に向かうとの見方は、資源株にとっ て追い風となった。ＢＨＰビリトン BLT.L やアントファガスタ ANTO.L 、アングロ・ア メリカン AAL.L は１．２％から２．６％の値上がりとなった。

＜欧州株式市場＞　小幅続伸で取引を終えた。ＦＴＳＥユーロファースト３００種指 数 .FTEU3 の終値は４．０４ポイント（０．２９％）高の１４１５．７２。 ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は５．２７ポイント（０．１６％）高 の３２４６．７８だった。 投資家は市場の当面の方向性について手掛かりを探るため、利上げに関する米連邦公 開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果発表を待ち受けた。 フランスの小売り大手カジノ CASP.PA は６．５％値上がりした。タイやコロンビア の一部不動産やベトナムでの事業を売却することで２０１６年に約２０億ユーロを調達す るとしたことが好感された。 一方、フランスの航空機部品メーカー、ゾディアック・エアロスペース ZODC.PA は ３．７％値下がりした。エアバス社のＡ３５０型機向けの納品が遅れているとしたことが 嫌気された。 欧州系格付け会社のフィッチがブラジルを格下げしたことで同国との取引の多い企業 が売られ、イタリアの電力大手エネル ENEI.MI のほか、スペインのガス・電力供給会社 ガスナトゥラル GAS.MC 、電力大手イベルドローラ IBE.MC は、０．１％から１．０％の 下落となった。