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東京株式市場・大引け=3日続落、北朝鮮の核実験発表で一時300円超安

発行済 2016-01-06 15:24
更新済 2016-01-06 15:30
© Reuters.  東京株式市場・大引け=3日続落、北朝鮮の核実験発表で一時300円超安

[東京 6日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値      18191.32 -182.68 寄り付き    18410.57 安値/高値   18064.3─18469.38

TOPIX .TOPX 終値       1488.84 -15.87 寄り付き     1508.78 安値/高値    1478.78─1514.48

東証出来高(万株) 207618 東証売買代金(億円) 24307.56

東京株式市場で日経平均は3日続落となった。朝方はプラス圏で推移する場面もあったが 、人民元相場や中国株への懸念を背景に下げ転換。北朝鮮情勢をめぐる緊張感が高まると 下げ幅を拡大し、前日比で一時300円超安となった。ドル安/円高の進行に加え、米ア ップル AAPL.O の減産報道を受けた電子部品株の下落も重しとなった。

前日の欧米株が落ち着いた動きとなったことを背景に、朝方は買いが先行。日経平均 はいったんは95円高となったが、買いは続かなかった。前場中盤に人民元の対ドル基準 値(中間値)が約4年半ぶりの元安/ドル高水準に設定されたのを機に、外為市場では円 買いが進み、一時118円台前半までドル安/円高が進行。これを嫌気し日本株は下値を 模索する展開となった。

安値圏で推移するなか、前引け前には北朝鮮で人工的な揺れが発生したと伝わると、 指数はさらに弱含み、昼休み中には日経平均先物が一時1万8000円を下回った。北朝 鮮は国営テレビを通じ、水爆実験を実施し成功したと発表。後場の寄り付き後に日経平均 は日中安値を付けたが、北朝鮮情勢については「一過性の問題」(国内証券)との見方も 広がり、その後は下げ渋った。

TOPIX終値は1500ポイント割れ、昨年10月14日以来の安値水準。主力株 ではトヨタ 7203.T が2%近く下げ、9月30日以来、約3カ月ぶりの安値で引けた。村 田製作所 6981.T やTDK 6762.T などハイテク関連も軟調。東証33業種のうち上昇し たのは医薬品、水産・農林、食料品の3業種にとどまった。

市場からは「上海株は比較的しっかりしているが、元安による中国からの資金流出懸 念は根深い問題。足元の米経済指標も弱く、主力株には資金が向かいにくい」(岡三証券 ストラテジストの小川佳紀氏)との声が出ている。

個別銘柄では石川製作所 6208.T 、東京計器 7721.T が上昇。防衛関連銘柄として関 心が向かった。ルネサスエレクトロニクス 6723.T もしっかり。産業革新機構が保有株を ソニー 6758.T に売却する検討に入ったとの一部報道を材料視した。半面、任天堂<7974. T>がさえない。SMBC日興証券が5日付のレポートで、任天堂の投資判断を「2」から 「3」に引き下げたことなどを背景に、売りが出た。

東証1部騰落数は、値上がり359銘柄に対し、値下がりが1493銘柄、変わらず が83銘柄だった。

(長田善行)

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