[東京 12日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17218.96 -479.00 寄り付き 17470.93 安値/高値 17184.78─17546.57
TOPIX .TOPX 終値 1401.95 -45.37 寄り付き 1429.52 安値/高値 1401.95─1436.08
東証出来高(万株) 263516 東証売買代金(億円) 29731.91
東京株式市場で日経平均は6日続落。下げ幅は一時500円超となり、終値は昨年9月2 9日以来、約3カ月ぶりの安値を付けた。原油価格の下落や中国株への警戒感が重荷とな り、処分売りが優勢となる展開。東証1部銘柄の97%が値下がりするなど全面安商状と なり、年初からの日経平均の連続安日数記録を更新した。
午前10時15分に発表された人民元の対ドル基準値はやや元高方向に設定されたほ か、序盤に節目の3000ポイントを下回った上海総合指数 .SSEC も売り一巡後はプラ ス圏で推移。ただ日本株には買いの手が伸びず、後場に一段安となった。
米原油先物 CLc1 が31ドルを割れ、2003年12月以来の安値を付けたことも嫌 気された。日経平均ボラティリティ指数 .JNIV は31ポイントを上回り、終値は昨年1 0月6日以来の水準まで上昇。「空売り比率は連日40%を超えているが、買い戻しは入 らず、むしろ売り方が勢い付いている」(国内証券)という。
東証33業種全てが下落。石油・資源関連や海運の下げが目立つ。TOPIXコア3 0構成銘柄ではホンダ 7267.T を除く29銘柄が下落。村田製作所 6981.T やソニー <67 58.T>が5%超安となった。市場からは「中国市場の動向の落ち着きがもう少し明確にな らない限りは、日本株の下げがとどまるのは難しい」(フィリップ証券リサーチ部長の庵 原浩樹氏)との声が聞かれた。
個別銘柄ではイオン 8267.T が大幅安。8日に発表した2015年3―11月期決算 で、連結当期損益が174億円の赤字となったことを嫌気した。また三菱重工業 7011.T が反落し、13年1月以来の約3年ぶりの安値を付けた。建造中の大型客船で火災が発生 したと伝わり、業績への影響を懸念した売りが出た。半面、東京製鉄 5423.T はしっかり 。8日に発表した16年3月期単体業績予想の上方修正を好感した。
東証1部騰落数は、値上がり33銘柄に対し、値下がりが1890銘柄、変わらずが 12銘柄だった。
(長田善行)