ラクスル:「印刷・集客支援のプラットフォーム」を基盤に業績成長続く

発行済 2024-08-22 10:26
更新済 2024-08-22 10:30
© Reuters.
4755
-
*10:26JST ラクスル:「印刷・集客支援のプラットフォーム」を基盤に業績成長続く ラクスル (TYO:4384)は、印刷・集客支援の統合バーティカルプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画広告の統合バーティカルプラットフォーム「ノバセル」を運営している。

ラクスル事業は、「印刷のシェアリングプラットフォーム」に始まり、現在では多様なB2Bの間接材調達・集客支援等のプラットフォームを提供する事業となっている。
同事業は、印刷・ソリューション領域(第三四半期単体の売上高に対して39.5%)、ビジネスサプライ・周辺領域(同36.6%)、包装材領域(同15.5%)の3つに分類されており、印刷領域だけでなく顧客がオフィスや店舗で使うモノ、その他サービス等にも拡大している。
事業を拡大した現在は、大企業向けサービスやノベルティ、ポスティング、DM、梱包材の領域に注力。
ラクスルの累計登録ユーザー数は263万ユーザーとなっている。


24年7月期第3四半期累計の売上高は前年同期比24.7%増の375.5億円、営業利益は同50.2%増の21.9億円で上半期の同35.7%増から一段と増益率が拡大している。
3月の修正計画に対して若干上振れペースでの推移ともなった。
ラクスル事業では、連続的な買収を通じて法人や個人事業主を中心に購入ユーザーが積みあがっているなか、法人向け印刷販促管理サービス「ラクスルエンタープライズ」が導入企業が2,000社を突破するなど拡大しているようだ。
ノバセル事業は、SaaS事業が好調なほか、年間利用社数が同17.8%増と344社になった。
また、成長機会に対する投資を実行しつつも利益還元の開始が可能と判断したことで、期末に1.7円の配当を実施することも発表。
なお、通期の売上高は前期比23.6%増の507億円、営業利益は同30.3%増の23億円を見込んでいる。


同社は、中期計画を開示しており、2027年7月期にかけてCAGR目標として売上総利益 で20%成長、EBITDAで30%成長を掲げ、2027年7月期に売上総利益300億円、EBITDA100億円を目指している。
物販領域への拡張に加えて、ラクスル顧客に対する広告サービスの拡充を開始しており、ラクスル事業とノバセル事業の相乗効果にも期待ができる。
今後は連続的なM&Aや事業成長を牽引する投資を優先しつつ、今後5年間で事業で創出するキャッシュの10%、25億円を下限とし自己株取得を中心に株主へ還元していくようだ。
また、自己株式取得を主な手段とすることは変わらないが、継続的な配当も行っていく。
業績の2ケタ成長が続くなか、中小企業と個人事業主を主体とした260万ユーザー以上のラクスル顧客基盤に対して更なる利便性を提供していく同社の今後の動向に注目しておきたい。



最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2025 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます