[日本インタビュ新聞社] - ■動物病院数増加、診療単価上昇で業績を牽引、M&Aも効果
WOLVES HAND<194A>(東証グロース)は8月27日、71円高(7.52%高)の1015円(10時38分)まで上げて大幅続伸している。2025年6月期の業績が連続の増収増益と予想されていることから、割安感が意識され、買い戻しが進んでいる。同社は、動物病院の自社開発やM&Aを通じて事業拡大を図り、診療単価の上昇を背景に業績を伸ばしてきた。また、IPO後の株価は、短期間で複数回のストップ高を経験しており、急騰の再現が期待されている。
同社は、一次診療と二次医療を同時に提供する高度医療サービス事業を展開しており、ペットのコンパニオンアニマル化や長寿命化が進む中で、ペット医療市場が拡大している。2025年6月期の業績予想は、売上高55億4100万円(前期比11.0%増)、営業利益8億9800万円(同8.6%増)、経常利益8億8800万円(同10.9%増)、純利益5億6100万円(同0.6%増)と続伸を見込んでいる。動物病院数の増加や新規のM&Aが、今後の成長をさらに後押しすると見られている。
株価は、IPO時の初値から急上昇し、一時1641円の高値をつけたが、その後の調整局面で一旦は下落した。しかし、バイオ医薬品開発の協定締結やがんの早期発見に向けた共同研究契約の発表などが好材料となり、再び反発の兆しを見せている。PER13.2倍と割安感もあり、今後は上場来高値への回帰が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)