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東京株式市場・大引け=日経平均398円安、1万6000円に接近 後場崩れる

発行済 2016-01-21 15:30
更新済 2016-01-21 15:40
東京株式市場・大引け=日経平均398円安、1万6000円に接近 後場崩れる
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[東京 21日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値      16017.26 -398.93 寄り付き    16466.86 安値/高値   16017.26─16734.58

TOPIX .TOPX 終値       1301.49 -37.48 寄り付き     1339.72 安値/高値    1301.49─1359.74

東証出来高(万株) 318594 東証売買代金(億円) 30846.19

東京株式市場で日経平均は大幅続落。序盤は買いが先行し、上昇幅は一時318円となっ たが、戻り売りに押されて下げに転じ、安値引けとなった。東証1部の値下がり銘柄は9 6%と全面安商状。日中値幅は717円と荒い動きとなったほか、日経平均ボラティリテ ィ指数 .JNIV は一時43ポイントを超え、昨年8月26日以来の高水準を付けた。

前日の米国市場ではダウ工業株30種 .DJI が一時565ドル安。シカゴの日経平均 先物が一時1万6000円を下回るなど、リスク回避ムードが継続するなか、東京市場で は序盤に自律反発狙いの買いが入った。

また安倍首相側近が、来週の金融政策決定会合で日銀は追加緩和をすべきだとの考え を示したと一部で報じられたことなどを背景に、外為市場では一時117円台半ばまでド ル高/円安が進行。日本株に対しては「仕掛け的な動きにつられ、買い戻しが広がった」 (国内証券トレーダー)という。

米原油先物 CLc1 は1バレル=28ドル台での推移を続けたが、日経平均は後場に軟 化した。「オイルマネーとみられる連日の機械的な売り注文に押されている」(国内証券 )との声が聞かれたほか、為替が再びドル安/円高方向に振れ、117円を下回ったこと も重しとなった。

日銀の追加緩和への思惑による買いが一巡した後、短期筋による売りが強まったこと が下落のきっかけとなったとの見方もあった。現物市場での1万6000円割れは辛うじ て回避されたが、「原油相場の底がみえないなかで、CTA(商品投資顧問業者)の動き に左右され続けている」(大手証券トレーダー)との声も出た。

岩井コスモ証券執行役員の木村勝氏は「買い手側が様子見となっている。中国市場や 原油相場が反転しない限り、反騰につながる資金は入りにくい」と指摘。当面はボラタイ ルな相場が続くとみている。

個別銘柄では安川電機 6506.T が一時11%安。20日に2016年3月期の連結業 績予想を下方修正したと発表し、嫌気された。中国でスマートフォンや自動車関連のサー ボモーター需要が弱含み、修正後の営業利益の見通しは市場予想をやや下回った。

半面、シャープ 6753.T が一時20%超の上昇。台湾の鴻海精密工業 2317.TW がシ ャープに対し、約6250億円での買収案を提示したとウォール・ストリート・ジャーナ ルが報じ、材料視された。

東証1部騰落数は、値上がり60銘柄に対し、値下がりが1860銘柄、変わらずが 15銘柄だった。

(長田善行)

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