金曜日に発表される米連邦準備制度理事会（FRB）のインフレ指標である個人消費支出指数を控え、トレーダーは世界市場で警戒感を強めている。5月の個人消費支出は2.6%に鈍化し、過去3年間で最低の伸び率になると予想されている。この予想が市場の慎重姿勢につながり、主要な決定は保留されている。
米連邦準備制度理事会（FRB）当局者は、利下げを急がないという忍耐強いアプローチを維持しており、利下げの可能性に対する市場の興奮を和らげている。現在の市場予測では、年内の利下げは2回程度で、CMEのFedWatchツールによれば、9月の利下げ確率は67％となっている。
欧州市場は、エヌビディアの株価が6％超の急騰を見せ、市場価値の大幅な下落から回復したことを受け、ハイテク・セクターのパフォーマンスに後押しされる形で、高値で始まりそうだ。本日は大きな経済ニュースがないため、四半期末が近づくにつれて市場の動きは鈍くなるかもしれない。さらに、今週末にフランスで予定されている投票では、ユーロに注目が集まりそうだ。
アジアではハイテク株が上昇し、台湾株は0.24%上昇、日本の日経平均は1.45%上昇し、4月上旬以来の高値をつけた。しかし、これらの上昇は市場全体の上昇にはつながらなかった。
日本円は1ドル＝160円の大台をわずかに下回る水準で推移しており、その動向が注目されている。
企業動向では、先月、米国の食事宅配会社Doordashからの買収の可能性が報じられたDeliverooの株価が注目されている。
投資家はまた、フランスの6月の消費者信頼感指数とスウェーデンの5月の生産者物価指数（PPI）にも注目している。
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