[日本インタビュ新聞社] - ■歴史的高値更新の期待とその背景
2025年の株式市場は、楽観的な予測と慎重な警戒が入り交じる展望となっている。大手証券会社の発表によれば、日経平均株価は4万5000円から4万6000円という史上最高値を目指す可能性があるという。経済成長が堅調に続き、金利が低下するとの見通しがその背景にある。特に年末の「大納会」に向けた動きが注目されており、押し目買いのチャンスを狙う投資家も増える見込みだ。「株券を枕に越年」という言葉が示すように、年末に株を保有し続ける戦略が利益をもたらす可能性が高い状況だ。市場の雰囲気は現在、投資家に強気の姿勢を促している。
■地政学リスクが投資家を試す
しかし、2025年を楽観視することは危険でもある。過去の事例が示す通り、地政学リスクは株式市場に予期せぬ影響を与える可能性を秘めている。ウクライナとロシアの停戦交渉が失敗に終わり戦闘が激化する事態や、中東情勢の緊迫化は、市場の安定を揺るがす可能性が高い。こうした不確実性は、投資家に冷静な判断を求めている。ただし、現状の日米株式市場は大きなショックを受ける段階にはないと見られる。それでも、予期せぬ事態が発生した際に備え、慎重な戦略を持つことが重要だ。
■トランプ政権と政策の行方
2025年1月20日に発足するトランプ政権第2期が、株式市場に新たな変化をもたらす可能性も注目されている。特に、FRBによる利下げやインフレ動向が、市場にどのような影響を与えるかが焦点だ。米国の経済政策が進む方向次第では、日本市場にも波及効果があるだろう。市場関係者は楽観的な期待を抱きつつ、インフレや地政学リスクといった不確定要因に対して慎重に構える必要がある。これらの変数を注視しながら投資戦略を立てることが、2025年を成功へと導く鍵となるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)