*13:04JST 萩原電気HD Research Memo(4):デバイス事業、ソリューション事業ともに増収だが減益
■萩原電気ホールディングス (TYO:7467)の業績動向
2. 2025年3月期第2四半期のセグメント別状況
(1) デバイス事業
売上高は116,732百万円(前年同期比24.1%増)、セグメント利益は3,249百万円(同7.5%減)、営業利益率は2.8%(前年同期は3.7%)となった。
売上高は、自動車生産台数の減少があったものの、新しい商流の獲得や車種展開、円安効果により増収となった。
利益面では、商品構成の変化や前期のスポット利益の反動減、将来に対する投資費用増などにより、セグメント利益は減益となった。
a) 得意先別売上高
得意先別売上高では、デンソー向け51,308百万円(前年同期比577百万円増、同1.1%増)、東海理化 (TYO:6995)向け2,754百万円(同277百万円減、同9.2%減)、その他29,406百万円(同12,960百万円増、同78.8%増)、海外拠点得意先33,264百万円(同9,394百万円増、同39.4%増)となった。
その他が増加しているのは、新しい商流獲得による。
b) エリア別売上高
エリア※別売上高は、日本83,468百万円(前年同期比13,529百万円増、同18.9%増)、アジア13,434百万円(同2,428百万円増、同22.1%増)、アメリカ16,766百万円(同6,124百万円増、同57.5%増)、欧州3,062百万円(同842百万円増、同37.9%増)となった。
この結果、海外売上高は33,264百万円(同9,394百万円増、同39.4%増)となった。
※ 地域名は同社グループ拠点の所在地域(グループ内取引は除く)。
また、同社グループのシンガポール、中国、アメリカ拠点の決算期は12月となるため、2025年3月期2Qに織り込まれる業績は2024年1月~2024年6月の期間のもの。
全エリアで前年同期を上回った。
海外は、円安の影響で約3,300百万円の上積み効果があった。
(2) ソリューション事業
売上高は15,048百万円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は478百万円(同55.6%減)、セグメント利益率は3.2%(前年同期は7.7%)となった。
中国市況などの影響により一部顧客において在庫調整などの動きが見られたものの、主要顧客である自動車関連企業の設備投資需要を取り込んだことで、売上高は堅調に推移した。
しかし、セグメント内での売上構成の変化(比較的利益率の高い「組込」の比率低下)により売上総利益が伸び悩んだことに加えて、次世代機開発やマーケティングなどの投資を積極的に実行したことで営業利益は減益となった。
a) 事業別売上高
事業別売上高※は、ITソリューション・データプラットフォームが4,905百万円(前年同期比329百万円増、同7.2%増)、組込ソリューションが6,948百万円(同95百万円減、同1.4%減)、FAエンジニアリングが3,194百万円(同878百万円増、同37.9%増)となった。
※ 2025年3月期から事業別売上高の名称をITソリューション(旧システムソリューション)、組込ソリューション(旧組込)、FAエンジニアリング(旧:FAソリューション)に変更し、新たにデータプラットフォームを加えた4領域とした。
各事業の内容は以下のようになっている。
・ITソリューション:IT機器販売、アプリ開発、IoTシステム開発、セキュリティ対策など。
・データプラットフォーム:IoTプラットフォーム基盤及びサービス販売等
・組込ソリューション:産業用コンピュータ開発・製造、機械装置向け組込産業用コンピュータ販売等
・FAエンジニアリング:計測機器・検査装置・FA機器販売、各種自動化・省力化製造装置の開発・製造・販売等
事業別では、中国市況の停滞により組込ソリューション領域の売上が伸び悩んだものの、自動車関連企業の設備投資需要を取り込み事業全体では増収となった。
b) 業種別売上高
業種別売上高では、自動車が5,316百万円(同621百万円増、同13.2%増)、FA・産業機器が6,862百万円(同256百万円減、同3.6%減)、その他が2,868百万円(同747百万円増、同35.2%増)となった。
中国市況の停滞により組込ソリューション領域の売上が伸び悩んだものの、自動車関連企業の設備投資需要を取り込み事業全体で増収となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
2. 2025年3月期第2四半期のセグメント別状況
(1) デバイス事業
売上高は116,732百万円(前年同期比24.1%増)、セグメント利益は3,249百万円(同7.5%減)、営業利益率は2.8%(前年同期は3.7%)となった。
売上高は、自動車生産台数の減少があったものの、新しい商流の獲得や車種展開、円安効果により増収となった。
利益面では、商品構成の変化や前期のスポット利益の反動減、将来に対する投資費用増などにより、セグメント利益は減益となった。
a) 得意先別売上高
得意先別売上高では、デンソー向け51,308百万円(前年同期比577百万円増、同1.1%増)、東海理化 (TYO:6995)向け2,754百万円(同277百万円減、同9.2%減)、その他29,406百万円(同12,960百万円増、同78.8%増)、海外拠点得意先33,264百万円(同9,394百万円増、同39.4%増)となった。
その他が増加しているのは、新しい商流獲得による。
b) エリア別売上高
エリア※別売上高は、日本83,468百万円(前年同期比13,529百万円増、同18.9%増)、アジア13,434百万円(同2,428百万円増、同22.1%増)、アメリカ16,766百万円(同6,124百万円増、同57.5%増)、欧州3,062百万円(同842百万円増、同37.9%増)となった。
この結果、海外売上高は33,264百万円(同9,394百万円増、同39.4%増)となった。
※ 地域名は同社グループ拠点の所在地域(グループ内取引は除く)。
また、同社グループのシンガポール、中国、アメリカ拠点の決算期は12月となるため、2025年3月期2Qに織り込まれる業績は2024年1月~2024年6月の期間のもの。
全エリアで前年同期を上回った。
海外は、円安の影響で約3,300百万円の上積み効果があった。
(2) ソリューション事業
売上高は15,048百万円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は478百万円(同55.6%減)、セグメント利益率は3.2%(前年同期は7.7%)となった。
中国市況などの影響により一部顧客において在庫調整などの動きが見られたものの、主要顧客である自動車関連企業の設備投資需要を取り込んだことで、売上高は堅調に推移した。
しかし、セグメント内での売上構成の変化(比較的利益率の高い「組込」の比率低下)により売上総利益が伸び悩んだことに加えて、次世代機開発やマーケティングなどの投資を積極的に実行したことで営業利益は減益となった。
a) 事業別売上高
事業別売上高※は、ITソリューション・データプラットフォームが4,905百万円(前年同期比329百万円増、同7.2%増)、組込ソリューションが6,948百万円(同95百万円減、同1.4%減)、FAエンジニアリングが3,194百万円(同878百万円増、同37.9%増)となった。
※ 2025年3月期から事業別売上高の名称をITソリューション(旧システムソリューション)、組込ソリューション(旧組込)、FAエンジニアリング(旧:FAソリューション)に変更し、新たにデータプラットフォームを加えた4領域とした。
各事業の内容は以下のようになっている。
・ITソリューション:IT機器販売、アプリ開発、IoTシステム開発、セキュリティ対策など。
・データプラットフォーム:IoTプラットフォーム基盤及びサービス販売等
・組込ソリューション:産業用コンピュータ開発・製造、機械装置向け組込産業用コンピュータ販売等
・FAエンジニアリング:計測機器・検査装置・FA機器販売、各種自動化・省力化製造装置の開発・製造・販売等
事業別では、中国市況の停滞により組込ソリューション領域の売上が伸び悩んだものの、自動車関連企業の設備投資需要を取り込み事業全体では増収となった。
b) 業種別売上高
業種別売上高では、自動車が5,316百万円(同621百万円増、同13.2%増)、FA・産業機器が6,862百万円(同256百万円減、同3.6%減)、その他が2,868百万円(同747百万円増、同35.2%増)となった。
中国市況の停滞により組込ソリューション領域の売上が伸び悩んだものの、自動車関連企業の設備投資需要を取り込み事業全体で増収となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)