■中期成長戦略
アトラエ (T:6194)の成長戦略は、インターネット/ITに軸足を置き、強みを有するHR領域の拡大を図ることに加えて、HR以外の多様な領域に挑戦する多角化戦略を展開することにより、サービスライフサイクルの短いインターネット業界において長期にわたり成長し続けることのできる企業になることを目指すというものだ。
具体的には、STEP1(HR×テクノロジー)として、主力サービスの「Green」を徹底的に伸ばす。
同社では国内の人材紹介の市場規模は約3,000億円で、その3分の1程度の約1,000億円がIT/インターネット業界向けと推定している。
同社の価格は一般の人材紹介会社の6割程度であることからすると、その対象市場規模は約600億円程度と試算され、開拓余地は依然として非常に大きいと考えらえるためだ。
加えて、新たに教育、組織、労務といった既存のアナログな領域をテクノロジーでリプレースすることで、新しいHR市場を作り出し、HRのリーディングカンパニーとしてテクノロジー×HR領域で圧倒的な国内No.1の企業としてのポジションを確固たるものにするのが当面の目標である。
さらに、こうした国内の動きに並行して、2020年までにテクノロジー×HR領域でアジアにおけるリーダー企業となるべく、子会社設立や現地企業との提携等によるアジア各国への進出を積極的に行う戦略だ。
STEP2(HR以外の領域×テクノロジー)として、HR以外の領域で、テクノロジーによって価値を生み出すことができ得る領域へ事業展開することにより、世界中の人々から必要とされるような、日本を代表するグローバル・カンパニーとなることを目指している。
弊社では、同社を取り巻く事業環境は当分の間良好な状態が続くとみられ、主力の「Green」が同社の成長エンジンとしての役割を果たし、業績は順調に拡大すると予想する。
しかし、中期的に成長を持続するには、新規事業の開発・収益化による事業ポートフォリオの拡充が不可欠となるため、同社が2017年9月期の課題として掲げている新規事業「yenta」及び「wevox」の収益化の状況について注目する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
アトラエ (T:6194)の成長戦略は、インターネット/ITに軸足を置き、強みを有するHR領域の拡大を図ることに加えて、HR以外の多様な領域に挑戦する多角化戦略を展開することにより、サービスライフサイクルの短いインターネット業界において長期にわたり成長し続けることのできる企業になることを目指すというものだ。
具体的には、STEP1(HR×テクノロジー)として、主力サービスの「Green」を徹底的に伸ばす。
同社では国内の人材紹介の市場規模は約3,000億円で、その3分の1程度の約1,000億円がIT/インターネット業界向けと推定している。
同社の価格は一般の人材紹介会社の6割程度であることからすると、その対象市場規模は約600億円程度と試算され、開拓余地は依然として非常に大きいと考えらえるためだ。
加えて、新たに教育、組織、労務といった既存のアナログな領域をテクノロジーでリプレースすることで、新しいHR市場を作り出し、HRのリーディングカンパニーとしてテクノロジー×HR領域で圧倒的な国内No.1の企業としてのポジションを確固たるものにするのが当面の目標である。
さらに、こうした国内の動きに並行して、2020年までにテクノロジー×HR領域でアジアにおけるリーダー企業となるべく、子会社設立や現地企業との提携等によるアジア各国への進出を積極的に行う戦略だ。
STEP2(HR以外の領域×テクノロジー)として、HR以外の領域で、テクノロジーによって価値を生み出すことができ得る領域へ事業展開することにより、世界中の人々から必要とされるような、日本を代表するグローバル・カンパニーとなることを目指している。
弊社では、同社を取り巻く事業環境は当分の間良好な状態が続くとみられ、主力の「Green」が同社の成長エンジンとしての役割を果たし、業績は順調に拡大すると予想する。
しかし、中期的に成長を持続するには、新規事業の開発・収益化による事業ポートフォリオの拡充が不可欠となるため、同社が2017年9月期の課題として掲げている新規事業「yenta」及び「wevox」の収益化の状況について注目する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )