[アンカラ 10日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は10日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突について、ロシアのプーチン大統領と電話協議した。ロシア大統領府は即時停戦と交渉再開が焦点になったとした。
トルコ大統領府によると、両首脳は緊張激化を防ぐ措置や人道支援を届ける取り組みについて話し合った。
ロシア大統領府は声明で「民間人の死者の悲惨な増加」を非難した。その上で、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立を含む「2国家」計画に基づいてのみ紛争を解決できるとした。
トルコは地域の平穏を確保するための努力を続けると表明した。
エルドアン氏は国連のグテレス事務総長とも電話協議し、トルコが仲介に取り組む可能性などを話し合った。
また、アンカラで行ったオーストリアのネハンマー首相との共同記者会見で「この地域や他国の指導者と協議し、仲介や戦争停止の方法を見い出そうとしている」と説明。
「私は重大な懸念を抱いている。この(紛争が)1、2週間で終わるとは思えないため、われわれは和平への努力を続けている」と述べた。
同氏はこの日、イスラエルのヘルツォグ大統領のほかレバノン、カタール、エジプトの首脳、パレスチナ自治政府のアッバス議長とこの問題を協議した。