31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:メルカリのプライム移行は時価総額上位の中小型株への刺激材料に
■ACCESS、1Q営業損失 赤字縮小▲6.95億円
■前場の注目材料:大和ハウス、大阪・舞洲にマルチテナント型物流施設、3温度帯対応
■メルカリのプライム移行は時価総額上位の中小型株への刺激材料に
1日の日本株市場は、利食い優勢のなか底堅さを見極める相場展開になりそうである。
5月31日の米国市場は222ドル安だった。
欧州連合(EU)がロシア産石油の禁輸で合意し原油価格が上昇したことから、インフレ懸念が再燃し下落して始まった。
また主要指数は前週に大きく上昇していたこともあり、利益確定の売りも出やすかった。
その後は原油価格が下落したことで、上昇に転じる場面も見られたものの、終日方向感に欠ける展開だった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の27180円。
円相場は1ドル128円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り優勢の展開から始まることになりそうだ。
もっとも、米国についても利益確定の売りも出やすかったと見られ、嫌気売りの動きが強まる展開にはならないだろう。
NYダウ、ナスダックともに25日線を上回って終えていることもあり、前週の大幅な上昇に対する利益確定の範囲内であるため、センチメントの悪化には繋がらない。
また、VIX指数は26.19と低下して終えていることもリスク選好に向かわせやすく、売り一巡後の押し目狙いの買いも入りやすいところだ。
また、日経平均は27000円に接近する局面があったとしても、同水準は支持線に変わっているほか、5日、25日線などのテクニカル的な支持線も位置している。
底堅さが意識される可能性から、レンジを切り上げてくる動きもありそうだ。
来週にはメジャーSQを控えているため、27000円を上回っての推移が続くことにより、リバウンド基調が強まる局面においてはヘッジ対応の動きも意識されてくる。
4月以降の弱い基調からこれまでポジションがロングに傾いているとは考えづらく、ショート若しくはフラットの状況であるため、需給状況が改善傾向を見せてくるなか、押し目ではロングの動きに向かわせよう。
物色としては中小型株に投資家の関心が集まりやすいだろう。
メルカリ (TYO:4385)は6月7日にプライム市場へ移行することが発表された。
4月以降、発表がなかったことから失望売りに押されていた面もあったと見られ、インデックスに絡んだ資金流入への思惑が高まりやすいところだ。
メルカリの上昇により、他の時価総額の大きい中小型株への思惑買いなどへ波及する動きが意識されよう。
■ACCESS、1Q営業損失 赤字縮小▲6.95億円
ACCESS (TYO:4813)の第1四半期業績は売上高が前年同期比57.9%増の27.42億円、営業損益は6.95億円の赤字(前年同期は10.17億円の赤字)だった。
IoT分野において、通信事業および建設業向けの受託案件や屋内・屋外での位置情報共有とビジネスチャットを組み合わせた「LinkitR」シリーズの引き合いが増加した。
■前場の注目材料
・VIX指数は低下(26.19、-0.35)
・1ドル=128.60-70円
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・大和ハウス (TYO:1925)大阪・舞洲にマルチテナント型物流施設、3温度帯対応
・富士通 (TYO:6702)量子コンピューター開発ロードマップ、26年度に超電導で1000量子ビット超
・王子HD (TYO:3861)長期ビジョン、30年度売上高2兆5000億円、環境配慮製品に重点
・丸紅 (TYO:8002)奄美大島で太陽光長期売電を実証、離島の主力電源に
・中部電力 (TYO:9502)インドVBに出資、数十億円規模
・トヨタ紡織 (TYO:3116)業容拡大着手、車室の快適性創造
・日産自 (TYO:7201)福岡の2販社統合、先進技術体験店増やす
・豊田織 (TYO:6201)工場・倉庫スマート化、名古屋工大と共同研究
・三菱ロジスネクスト (TYO:7105)フォークリフト4—5%値上げ、原材料など高騰で
・コマツ (TYO:6301)中小規模の施工現場をICT化、来月アプリ投入
・西部電機 (TYO:6144)新工場棟、ワイヤ放電加工機生産能力5割増、24年秋完成
・CKD (TYO:6407)米テキサス工場を今月中に稼働
・古河電工 (TYO:5801)“街づくり”照準、ワイヤレス送電・電線地中化
・グンゼ (TYO:3002)乳幼児の頭蓋形状矯正、ヘルメット開発、京都で内製・安定供給
・日本触媒 (TYO:4114)欧でリチウム電池用電解質を量産、仏アルケマと新会社
・住友化学 (TYO:4005)メタン原料樹脂で車・繊維向け新材料、住化など共同開発
☆前場のイベントスケジュール
・10:30 豪・1-3月期GDP(前年比予想:+3.0%、10-12月期:+4.2%)
・10:45 中・5月財新製造業PMI(予想:49.0、4月:46.0) <ST>
■株式見通し:メルカリのプライム移行は時価総額上位の中小型株への刺激材料に
■ACCESS、1Q営業損失 赤字縮小▲6.95億円
■前場の注目材料:大和ハウス、大阪・舞洲にマルチテナント型物流施設、3温度帯対応
■メルカリのプライム移行は時価総額上位の中小型株への刺激材料に
1日の日本株市場は、利食い優勢のなか底堅さを見極める相場展開になりそうである。
5月31日の米国市場は222ドル安だった。
欧州連合(EU)がロシア産石油の禁輸で合意し原油価格が上昇したことから、インフレ懸念が再燃し下落して始まった。
また主要指数は前週に大きく上昇していたこともあり、利益確定の売りも出やすかった。
その後は原油価格が下落したことで、上昇に転じる場面も見られたものの、終日方向感に欠ける展開だった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の27180円。
円相場は1ドル128円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り優勢の展開から始まることになりそうだ。
もっとも、米国についても利益確定の売りも出やすかったと見られ、嫌気売りの動きが強まる展開にはならないだろう。
NYダウ、ナスダックともに25日線を上回って終えていることもあり、前週の大幅な上昇に対する利益確定の範囲内であるため、センチメントの悪化には繋がらない。
また、VIX指数は26.19と低下して終えていることもリスク選好に向かわせやすく、売り一巡後の押し目狙いの買いも入りやすいところだ。
また、日経平均は27000円に接近する局面があったとしても、同水準は支持線に変わっているほか、5日、25日線などのテクニカル的な支持線も位置している。
底堅さが意識される可能性から、レンジを切り上げてくる動きもありそうだ。
来週にはメジャーSQを控えているため、27000円を上回っての推移が続くことにより、リバウンド基調が強まる局面においてはヘッジ対応の動きも意識されてくる。
4月以降の弱い基調からこれまでポジションがロングに傾いているとは考えづらく、ショート若しくはフラットの状況であるため、需給状況が改善傾向を見せてくるなか、押し目ではロングの動きに向かわせよう。
物色としては中小型株に投資家の関心が集まりやすいだろう。
メルカリ (TYO:4385)は6月7日にプライム市場へ移行することが発表された。
4月以降、発表がなかったことから失望売りに押されていた面もあったと見られ、インデックスに絡んだ資金流入への思惑が高まりやすいところだ。
メルカリの上昇により、他の時価総額の大きい中小型株への思惑買いなどへ波及する動きが意識されよう。
■ACCESS、1Q営業損失 赤字縮小▲6.95億円
ACCESS (TYO:4813)の第1四半期業績は売上高が前年同期比57.9%増の27.42億円、営業損益は6.95億円の赤字(前年同期は10.17億円の赤字)だった。
IoT分野において、通信事業および建設業向けの受託案件や屋内・屋外での位置情報共有とビジネスチャットを組み合わせた「LinkitR」シリーズの引き合いが増加した。
■前場の注目材料
・VIX指数は低下(26.19、-0.35)
・1ドル=128.60-70円
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・大和ハウス (TYO:1925)大阪・舞洲にマルチテナント型物流施設、3温度帯対応
・富士通 (TYO:6702)量子コンピューター開発ロードマップ、26年度に超電導で1000量子ビット超
・王子HD (TYO:3861)長期ビジョン、30年度売上高2兆5000億円、環境配慮製品に重点
・丸紅 (TYO:8002)奄美大島で太陽光長期売電を実証、離島の主力電源に
・中部電力 (TYO:9502)インドVBに出資、数十億円規模
・トヨタ紡織 (TYO:3116)業容拡大着手、車室の快適性創造
・日産自 (TYO:7201)福岡の2販社統合、先進技術体験店増やす
・豊田織 (TYO:6201)工場・倉庫スマート化、名古屋工大と共同研究
・三菱ロジスネクスト (TYO:7105)フォークリフト4—5%値上げ、原材料など高騰で
・コマツ (TYO:6301)中小規模の施工現場をICT化、来月アプリ投入
・西部電機 (TYO:6144)新工場棟、ワイヤ放電加工機生産能力5割増、24年秋完成
・CKD (TYO:6407)米テキサス工場を今月中に稼働
・古河電工 (TYO:5801)“街づくり”照準、ワイヤレス送電・電線地中化
・グンゼ (TYO:3002)乳幼児の頭蓋形状矯正、ヘルメット開発、京都で内製・安定供給
・日本触媒 (TYO:4114)欧でリチウム電池用電解質を量産、仏アルケマと新会社
・住友化学 (TYO:4005)メタン原料樹脂で車・繊維向け新材料、住化など共同開発
☆前場のイベントスケジュール
・10:30 豪・1-3月期GDP(前年比予想:+3.0%、10-12月期:+4.2%)
・10:45 中・5月財新製造業PMI(予想:49.0、4月:46.0) <ST>