連休明け5月31日のNYアフターマーケットでは、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団 (アリババ・グループ)が同日終値(前営業日比1.27%高の82.00ドル)を2.88%下 回る79.64ドルで取引を終えた。
ソフトバンクグループがこの日(日本時間1日早 朝)、「アリババの株式79億ドル相当を6月10日に売却する」と発表したことがマイ ナス材料視された。
うち約20億ドル相当の売却については、アリババが自社株買いの形で引き受け る。
また、大手政府系ファンドへ5億ドル相当、アリババの関連グループへ4億ドル相 当、それぞれ売却する意向だ。
売却の理由について、ソフトバンクは「財務体質の改善を図るため」と説明し た。
ソフトバンクが保有するアリババ株の比率は売却後、現在の約32%から約28%に 低下する。
このほか、アリババ株を15%保有するヤフー(YHOO/UA)も、アフターマーケット で同日終値から1.56%下げている。
中核のネット事業の売却を検討中のヤフーは、ア リババ株を別会社に移管するとみられている。
【亜州IR】