サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

日経平均は反発、日銀ETF買いへの思惑が下支えか

発行済 2019-10-31 12:19
更新済 2019-10-31 12:21
© Reuters.  日経平均は反発、日銀ETF買いへの思惑が下支えか
4452
-
6501
-
4911
-
6758
-
3436
-
6770
-
6857
-
9983
-
9984
-
6861
-
6754
-
7974
-
1357
-
1570
-

 日経平均は反発。

43.94円高の22887.06円(出来高概算6億5377万株)で前場の取引を終えた。

前日の米国株式市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通り政策金利が引き下げられたものの、パウエル議長が今後の利上げには大幅なインフレ率上昇が必要になるとの認識を示し、主要3指数は揃って反発。

シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の22930円、円相場は1ドル108円70銭台で推移するなか、本日の日経平均は反発で寄り付く形となった。

海外勢による指数先物への買い戻しの動きが活発化したほか、決算を受けた個別物色も目立った。

前引けにかけては、軟調な中国経済指標を嫌気する向きや、日銀による金融政策決定会合の結果を控えて、節目の23000円を前に利益確定の売りが上値を抑えた。

 セクターでは、情報・通信業、ガラス・土石製品、不動産業が上昇した一方で、証券・商品先物取引業、ゴム製品、銀行業、海運業などはさえない。

売買代金上位では、イメージセンサーが好調で第2四半期業績が想定を上振れたソニー (T:6758)が3%高になったほか、花王 (T:4452)やアルプスアルパイン (T:6770)などへの物色が入った。

そのほか、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、資生堂 (T:4911)、キーエンス (T:6861)が上昇。

一方で、決算後に出尽くし感が優勢になったアドバンテスト (T:6857)やアンリツ (T:6754)が売り込まれたほか、任天堂 (T:7974)、日立 (T:6501)、SUMCO (T:3436)なども軟調であった。

 前日の米国市場におけるFOMCでは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を現行の1.75%-2.00%から1.50%-1.75%に引き下げることが賛成多数で決定された。

0.25ポイントの追加利下げは予想通りだったものの、FOMC声明から「適切に行動する」との文言が削除されており、市場では12月に追加利下げが実施される可能性は極めて低いとの見方が広がっている。

ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見で「現在、利上げは検討していない。

利上げには著しいインフレの上昇が条件となる」との見方が伝えられたことから、インフレ動向次第では来年前半に追加利下げが実施される可能性は残されている状況である。

 米利下げ決定後も円安基調が継続する為替市場の動向を背景に、東京市場では朝方こそ225先物に対する買い戻しの動きはみられたが、前引けにかけての日経平均は節目の23000円を前に上値の重い展開となった。

日経平均は10月29日のザラ場中に一時23000円を突破したとはいえ、日経レバETF (T:1570)と日経ダブルイン (T:1357)の純資産残高は週初から17年末以来約2年ぶりに逆転してきており、逆張り目線の個人投資家を中心としていったんは相場調整を見込む向きも観測されている。

現状の日経平均に対しての底堅さは意識されているが、週末にかけて国内では3連休を控えているタイミングもあり、積極的な商いは期待しにくいだろう。

一方で、前引けの東証株価指数(TOPIX)は前日比で0.28%安となった。

前引け時点で同0.27%安であった10月4日に続き、通年ベースで大幅に買い遅れている日銀によるETF買いへの思惑などは需給面での下支えとなろう。

物色としても、決算絡みの個別対応のほか、修正局面にあるNT倍率の縮小を狙った売買にも注目しておきたいところである。

(雲宮 祥士)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます