Nidal al-Mughrabi Maytaal Angel
[ガザ/エルサレム 8日 ロイター] - イスラエル軍は8日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの空爆により、ハマスの武器製造担当トップと数人の戦闘員が死亡したと発表した。また、イスラエルの地上部隊はハマスがガザに築いた広大な地下壕を特定し、破壊する作戦を展開。イスラエルによる攻撃が次の段階に入ったことを意味する。
イスラエル軍はガザ北部の中心都市、ガザ市を包囲。ガラント国防相は7日、ガザ市の中心部に進軍したと表明した。一方、ハマスは戦闘員がイスラエル軍に甚大な損害を与えたと主張している。
イスラエル軍報道官は、ガザの地下数百キロにわたってハマスが構築した地下壕を破壊するため爆発装置を使用していると説明した。イスラエル軍は、地下壕を使って待ち伏せするハマス戦闘員の激しい抵抗に直面しているもようだ。
ハマスが連れ去った人質は地下壕に捕らえられているとみられており、イスラエル側は、軍事作戦が人質をさらに危険にさらす可能性があると懸念している。
パレスチナのメディアは、ガザ市のシャティ難民キャンプ付近で武装勢力とイスラエル軍が衝突したことも伝えている。
ロイターはどちらの側の発表も独自に確認することができなかった。
ハマスの幹部ガジ・ハマド氏はアルジャジーラTVに「民間人を殺害する以外の軍事的成果を上げることができたのか、イスラエル軍に問いたい」とした上で「ガザを破壊することはできない。米国とシオニスト(ユダヤ民族主義者)の喉のとげであり続けるだろう」と語った。
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